すぐに周りを確認する

バイク初心者のうちは、転んでしまうことが多々あります。
ベテランライダーでも転んでしまうことがありますので、仕方がないことではありますが、大切なことは、転んだ後の対処をどうするかということです。
家の前や駐車場で転ぶ分にはゆっくり起き上がればよいですが、周りに人や車がいる公道だった場合はどうしたらよいのでしょうか。
慌てず適切な対処ができるように、今一度確認しておきましょう。

公道でバイクが転倒したときに気をつけたいのは、後続車の存在です。
ライダーの存在は後続車に気づかれにくいため、まずは周囲を確認して安全確認を行ってください。
バイクを起こすことに必死になっていると、後ろから車に追突される危険性がありますので充分に注意しましょう。
怪我をして動けなかったり、バイクの下敷きになってしまったときは、できる限りの力を振り絞って存在をアピールしなければいけません。

ケガをしていないか確認する

事故をしたり転んだ直後は、パニックになって痛みを感じにくく、ケガをしていてもわからないことがあります。
アドレナリンが出ているためと言われていますが、大怪我の場合はすぐに対処しなければ命に関わります。

そのためにもまずは安全な場所へ移り、冷静になってみることです。
一旦落ち着くことができれば、ケガの痛みにも気づくことができます。
自身で全身をチェックして、どこもケガがなければ良いですが、もしも大きなケガをしていたら、救急車を呼ぶか周りの人に助けを求めましょう。

エンジンを切り安全な場所に移動する

バイクのエンジンがかかった状態なら、キーを回してエンジンを切りましょう。
または右ハンドルのグリップに備わっている赤い装置、キルスイッチを使ってもエンジンを切ることができます。
これは転倒の後、なにかの拍子にアクセルがかかったり、バイクが動くことを防ぐ目的があります。
新しいバイクに乗っている場合、ある一定の角度以上倒れると、自動でエンジンが切れる転倒センサーが働くこともあります。

エンジンを切り安全を確認したら、転んだバイクを引き起こします。
もしも後続車が来るようなら止まってもらう、あるいはその後続車にハザードをつけてもらうなどしてヘルプをお願いしましょう。
周りに迷惑をかけまいと自分1人で解決しようとすると、かえって時間がかかり大きな事故に繋がりかねません。

この場合はすぐにバイクを移動させることが最重要となりますので、人がいるなら躊躇せずにヘルプをお願いしてください。
バイクを移動できたら、エンジンがかかるかどうか、クラッチレバーやブレーキペダルの状態など確認し、ライトやウインカーも折れていないかチェックしておきましょう。