シーズンは短いながら魅力溢れる北海道へ
今回のツーリングでスタート地点となる函館は、札幌、旭川の次に大きな都市、つまりは北海道で3番目に大きな都市となります。
目的地は札幌としているので、300km以上走ることになります。
函館にはみどころがたくさんありますが、桜の季節であれば道内屈指の桜の名所である五稜郭がオススメです。
ただ桜が綺麗なだけではなく、明治初期に旧幕府軍が最後の抵抗を行っていたのがこの土地であり、新選組の副長であった土方歳三も参加し、戦死した箱館戦争があったのもこの五稜郭なのです。
幕末、歴史ファンであれば一度は訪れたい場所の1つではないでしょうか。
なお、土方歳三が戦死した場所は五稜郭ではなく、函館駅の近くにある若松緑地公園内だったと言われており、その場所に土方歳三最期の地碑があります。
五稜郭には五稜郭タワーもあり、そこからの景色が素晴らしいです。
函館山を望むこともできます。
函館で食事と言えば海鮮市場を真っ先に思い浮かべるかもしれませんが、今回はあえて違うところへ行ってみましょう。
五稜郭タワーの目の前にも店舗がある、ラッキーピエロというハンバーガーショップで、ここでしか食べられないメニューを楽しみます。
いくつか種類のあるシェイクは、北海道ならではとも言える濃厚さで、是非試してみて欲しい味です。
北海道最大の都市、札幌へ
函館から札幌へ向かうには、一般的には国道5号線を使って内浦湾沿いに北へ行くのですが、今回は日本海沿いを行くことにして、まず国道227号線を使って江差町、乙部町方面へ向かいます。
15分程走れば市街地を抜けて緩やかな上り道に入り、少しずつ緑が増えて空気も澄んできます。
しばらく行くうちに交通量が減ってきますので、トップギアで走るとかなり気持ちが良いです。
60km程走れば日本海が見えてくるので、この辺りで国道229号線へ入ります。
それからは日本海沿いをしばらく北上します。
海沿いを150km程走ったら、寿都(すっつ)、黒松内(くろまつない)を経由して国道5号線に入ります。
そこから内陸のニセコ、羊蹄山の方面へ向かいます。
羊蹄山が見えてきたら、羊蹄山の湧き水の里には是非立ち寄ってみてください。
羊蹄山の雪解け水が長い時間をかけて地表に湧き出ており、私有地ではありますが自由に無料で取水できます。
ペットボトルを持っていたら、中に入れて持ち帰りたいくらいの水です。
ここからは札幌まであと少しです。
留寿都(るすつ)を通り、札幌周辺ではバイクのメッカともされている中山峠を行くルートを選択します。
中山峠は留寿都側から行く場合と札幌川から行く場合で、全く雰囲気が違います。
オススメなのは留寿都側からのルートです。
関東で言えば、第1いろは坂の上り、碓氷バイパスのような雰囲気となっています。
頂上を過ぎれば、定山渓の温泉街までずっと下り道が続き、走り切った頃には札幌の市街地に到着します。