ラリーレイドとは
ただ単にラリーと呼ばれたり、クロスカントリーラリーと呼ばれたりすることもあり、未舗装路でルートブックと呼ばれるコマ地図を見ながら走行するのが、ラリーレイドです。
海外での本格的なラリーレイドでは、広大なフィールドを使っていて、その日のゴール地点やチェックポイント以外は、何もない砂漠や原野を走ることも少なくありません。
コマ地図は主催者から渡され、ライダーはそれを特殊なホルダーの中に入れ、見ながらコースの確認をしつつゴールを目指していきます。
1日だけでなく数日行う場合もあります。
中には、規定のチェックポイントを通過していないとペナルティとなってしまう競技もあり、大会によって色々なルールがありますが、コマ地図を使うということだけは変わりません。
ラリーレイドについての詳細
日本国内だと全てのルートが未舗装路、というのは簡単ではないため舗装路(公道)を使うことも多く、ナンバーがついた車両が必要です。
トレール車だとそういった問題がありませんが、マシンに特殊な備えが必須となっています。
ロール状にコマ地図を巻いてから入れるマップホルダー、分岐のための目印まで距離を計測するための距離計、それぞれの大会ごとに決められている航続距離がクリアできるだけのガソリンタンクなどです。
場合によっては、ハンディ型GPSも使用します。
国内のイベントでは、ベースにトレール車を使うのが一般的となっていて、汎用パーツでラリーレイドに参加できるようにしてくれるショップも、全国にいくつかあります。
それなりの費用は必要になりますが、準備はそこまで難しくありません。
実際には、路面の状態に合った運転をしつつ目印などの景色、方位、走行距離、コマ地図を見て、様々な情報を集めてマシンの調子も見ながら走り続けることになるため、簡単ではありません。
レースの当日から何ヶ月も前にコマ地図を作成するため、実際に走る当日には景色や地形など、分岐ポイントの目印になるものの特徴が変わってしまっていることも多いです。
ただ、距離だけは変わりませんので距離計の使い方がキモとなってきます。
また中にはほとんどが舗装路、僅かにフラットな林道を組み込んでいる簡易的イベントもあるため、ラリーレイドに興味がある場合はまずマシンを仕上げ、そのようなイベントから参加すると良いでしょう。
ラリーレイドに必要なもの、注意すべきこと
安全基準をクリアできているヘルメット、オフロード用グローブ、ゴーグル、脛までのガードができるオフロードブーツでエンデューロ用のソールのもの、膝や肘のガード、込んだり汚れたりしても良いような衣類、携帯工具を用意していきます。
1日中走りますので、水分や食事など、天候の変化にも対応できるような備えも必要です。
走る時間がかなり長くなりますので、移動しながらでも水分が採れるウォーターバッグがあると安心です。
なお、イベントによって決められていることがあるため、それに従います。
イベントごとにルールも厳しく決められているため、当日になるまでに必ずレギュレーションブックはしっかり読んでおきます。
場合によってはペナルティとなるだけでなく、失格になることもあります。