エンデューロとは?
オフロードでは、エンデューロとモトクロスが対となるものとしてよく扱われていますが、ここで言うエンデューロは耐久系レース、イベントのことを指しています。
初心者のうちは、モトクロスのコースを長時間走る、グループ参加してメンバーを入れ替えながら走るなどします。
決まった時間の中で、どれだけ周回できるかを競うのです。
エンデューロ参加についての詳細
モトクロスとの違いは、全体的に走行時間が長いためにバイクもライダーも、何かしら補給する必要があることです。
バイクにはガソリンが、ライダーには食事、水分、休憩スペースを最低限確保しておく必要があります。
参加時は、メンバーの1人がバイクに乗って行き、他メンバーが自動車で荷物を運ぶなど、担当を決めておくとスムーズです。
場合によっては、その日はワンボックスカーをレンタルするのも良いでしょう。
ガソリンの問題に関しては、アフターパーツでタンク容量を増量するという方法もあるのですが、鍵付きキャップではないものがほとんどですから、公道での走行時に問題が残ってしまいます。
もしこの方法にトライする場合は、自己責任で行いましょう。
また、ライダーのスピード域によりますがタイヤの空気圧は少し落とします。
ビードストッパーがなければ、リムやタイヤが滑りパンクなどのトラブルの原因となりやすいのはモトクロスと同じで、装着していないなら事前にショップで取り付けてもらいましょう。
帰宅時は、忘れずに1.5に戻します。
エンデューロではモトクロスのコースを使いますが、ジャンプ以外のコースの一部分を使う敷居が低いレースも中にはあります。
グループでのBBQを楽しみつつ走ったり、イベントのような雰囲気で休憩をはさみながら走ったりということも多く、オフロードバイクを使用しての運動会のような一面もあるのです。
こういった趣味や遊びのような意味合いが強いエンデューロとは違い、本格的なエンデューロの場合は夏のスキー場などで開催されることも多く、難易度は急激に高くなります。
参加するライダーもかなり本気モードになっています。
トレール車の場合は、斜面が少なく開けたコースで開催されるエンデューロがオススメです。
スタートの方式はイベントごとに違っていて、安全確保のためにコース中に何人かの旗振りがいるのが基本です。
当然ながらイベント主催者もいて、怪我、救護に関してはある程度は安心できますが、ガソリンに関してはほぼ分けてくれないものと考えておきましょう。
これは、エンデューロが耐久レースであるため、ユーザーが自前で用意しておくのが暗黙のルールだからです。
エンデューロで必要なもの、注意など
装備としてはモトクロスとあまり変わりませんが、1日中走ることも珍しくないので、天候が変化しても対応できるように備え、日除け、休憩アイテム、ガソリン、水分、食事なども必須です。
夏だとゴーグルがたっぷりと汗を吸ってしまうので、スペアがあると安心です。
また、小型空気入れや転倒でのレバー類の損傷に備えて左右のスペアレバー、交換用工具などもあった方が良いでしょう。
炎天下のイベントではオフロードバイクよりも先に、人間が熱にやられる心配があります。
熱中症の対策はしっかりと行っておきましょう。
また、雨の場合でもビニール製レインコートは意外と危険なので、冬以外は着用しない方が良いでしょう。
これは、ビニール製レインコートには通気性が皆無なので、汗や体温が全く逃げず体調を崩す原因となるからです。
濡れるのを覚悟して着替えを用意しておくか、どうしても濡れたくないならばゴアテックス製品やオートバイ専用品などを使用しましょう。