バイクには様々な部品がありますが、そのほとんどが走ることに関する装置やその一部のパーツとなっています。
また、車の場合にはフレームやシート、エアバッグなどによって万が一の事故の際にも自分自身や同乗者を守るための装置がいくつも開発されていますが、バイクの場合には事故になればマシンから身を投げ出されてしまうことになるため、バイク自体に安全装置をつけるのには限界があります。
そこで、ライダーはライディングジャケットなどで、自分の身を保護する必要があるのですが、その中でも重要なのがヘルメットです。
ヘルメットの機能
ヘルメットは、バイクに乗る人や、自転車でツーリングを楽しむ人にとっては欠かすことのできない装備品となります。
人間にとって、頭部と言うのは生命維持のためにも最重要な器官であることは知られていますが、バイクでの事故ではこの頭部への損傷がもとで死亡へと至ってしまうケースが非常に多いのです。
このため、ヘルメットを着用することで、万が一の際には頭部へのダメージをなるべく抑えながら命を守るというのがその主な役割となります。
また、ヘルメットには雨天時の視界を良好に保つためのバイザーや、事故を起こした後の転倒だけでなく、転倒した後に、障害物へ衝突した際にもダメージを抑えると言った機能が持たされています。
ヘルメットの種類
ヘルメットの種類は、大きく分けて三つあります。
一つ目は、フルフェイスのヘルメットです。
これは、バイクに乗る際のヘルメットとして最も一般的なヘルメットであり、防御性能も一番高いために、スピードの出やすいバイクに乗る場合には、このヘルメットをかぶることが推奨されます。
二つ目は、システムと呼ばれるタイプのヘルメットです。
これは、ジェットタイプのヘルメットとフルフェイスのヘルメットを複合されたような機構で作られており、状況に応じて、バイザーの部分を上げ下げさせることが可能なため、使い勝手が良く、装着したままでも飲食が可能などのメリットがあります。
三つ目は、ハーフタイプです。
ジェットタイプに近く、それよりも、再度の部分を減らして頭の上からかぶせるだけのヘルメットです。
こちらも、フルフェイス同様認知度は非常に高いですが、どちらかと言えば、原付へ乗車する際に着用するヘルメットであるという認識で扱われることが多くなっています。
実際に、他のヘルメットと比べると防護性能で大きく劣っていますが、装着の簡単さや身軽さから原付などのスピードがあまり出ないバイクでは十分な機能を果たすと考えることができます。
その他のヘルメット
上記の3タイプが最も知られており、仕様者も多いヘルメットですが、フルフェイスのバイザー部分を取り払ったジェットタイプや、泥よけやサンバイザーのついた独特のフォルムをしているオフロード用のヘルメットなど、様々なヘルメットが開発されているため、自身の用途によって選ぶのが良いでしょう。
おすすめは、防御性能も高く、常に最新の技術がフィードバックされているフルフェイスとなります。
ヘルメットは、最悪の事態の時に、その被害を最小限に食い止めるための命綱となるものです。
確かに、フルフェイスは価格が高く中々手を出しづらいものですが、命に代わる価値はないものだと考えて購入してみてはいかがでしょうか。