水中を走るハンターカブ


ホンダCT125ハンターカブはどこまでなら走れるか検証した

ホンダCT125ハンターカブについて、いろいろな情報が飛び交っています。
皆さんもインターネットでサクサクと検索すれば、すぐにいろいろな情報に触れられるでしょう。
その中でも気になるのは、どのくらいの推進までなら走れるかというものです。
しかし推進に関する情報、情報量はあるもののはっきりしたものは見つからないのが現実です。

そこでヤングマシンでは、実際に水の中に飛び込んでみて水深を検証してみました。
「最悪の事態はエンジンカット!」このような悲壮な合言葉を胸に、飛び込んでいきます。
特に注意しないといけないのは、吸気口から吸水しないようにすることです。
もし給水してしまうと、それはエンジンのシリンダーに向かってしまい、少なくてもプラグが濡れてしまって失火する恐れがあるわけです。

プラスして怖いのは、ウォーターハンマー現象です。
しかも混合器とは異なり圧縮しない水を吸い込んで、そこに圧縮を掛けた場合コンロッドをへし折ることもあるかもしれません。
このような事態を回避するためには、とにかく水没前にエンジンカットすることです。
このようなリスキーで大掛かりなチャレンジが行われたのです。

40cm程度の水深なら余裕で走れる

今回の挑戦は、「モトツーリング」というヤングマシンの兄弟誌の長野支局の庭にある雪消し用のため池で実施しました。
ため池は対角が10メートルほど、池の底はコンクリートになっています。
ホンダCT125ハンターカブのマフラーエンドやエアスクープの上端70cmを超えてくると、水没して故障する恐れがあります。
そこでまずは、その半分くらいの深さのところで走行できるかどうか検証してみました。

すると、何の問題なくすいすい走行できるとのことでした。
40cmくらいまでは余裕だったというので、水に強いマシンであることがわかります。

次に挑戦してみたのが水深54cmで、これはタイヤが水没する恐れのある深さですから、かなりハードルが上がってきます。
しかしここで、想定外のことが起こりました。
水位が想定以上に高くなってしまったのです。
その理由は簡単で、バイクのサスペンションは人が乗ると沈みますが、この部分を想定していなかったのです。

しかも池の中に入れば、水位も変わってきて波のように盛り上がっていきます。
この部分を計算せずにチャレンジしてしまったわけです。
ほとんど水没状態になってしまいましたが、もう始めてしまった以上は引くに引けません。

最終的には、なんとか走破できました。
エンジンには藻などが絡みついていたものの、水は入り込んだ形跡はなかったそうです。
危険なので、皆さんはくれぐれも実践しないように注意してください。