バイクが水の上を走れる理由

数あるバイク動画の中で、ひときわ目をひく「バイクでサーフィンする動画」の存在をご存知ですか？
道なき道もなんのその、バイクにはオフロードを駆け抜けるイメージはあっても、水の中を移動するイメージは皆無であり、不可能と思われています。
ですがその不可能を可能にした動画が、DC SHOESで公開されている南国タヒチを舞台にした「ROBBIE MADDISON’S “PIPE DREAM”」です。

ライダーが乗っているオフロードバイクはKTM 2スト モトクロッサーですが、もちろん普通バージョンでは沈んでしまいます。
この動画の中のバイクは、フロントタイヤにソリを装着し、腹下にもボードを取り付け、水の上を走れるようにカスタムされています。
さらにリアタイアにパドルタイヤを装着、こうした板や砂の上を走る仕様のタイヤを仕込むことで水の上でも沈まないようになっているのです。

爽快に海上をツーリング

動画は川の中を走り抜け、相当なスピートで海に突入します。
沈むことなく、完全に海面の上を爽快にバイクが走っている映像は、かなりのインパクトがあります。
夢のような話ですが、これが実用化されたとしたら、一般ライダーでも海の上をツーリングで楽しめます。

映像の中では現地の人々が海で3人乗りのカヌーを漕いているのですが、カスタムバイクはカヌーをも全開スピードで追い抜いていきます。
カヌーも水上なら相当なスピードが出ているはずですが、物ともせず豪快に走り去っていく姿が印象的です。

ビッグウェーブに乗るバイク

カヌーを追い越した後、カスタムバイクは陸に近いエリアからサーフスポットまで移動します。
周りには数人のサーファーがサーフィンを楽しんでいます。
そんなサーフスポットらしい光景をよそに、ライダーはタイミングを合わせてビッグウェーブを狙いにいくようです。

待ちに待ったビッグウェーブが訪れ、カスタムバイクは綺麗に曲がりながら、その波にぴったり合わせてサーフィンをしています。
バイクでカウンターを切りながら颯爽と波に乗る姿は、不思議な光景ではありますが、「バイクがサーフィンをしている」という表現以外考えられません。
動画のラストは、波が崩れて大きなブレイクになり、バイクがその泡にかき消されるような映像で終わっています。

この動画でバイクは完璧に波を乗りこなしており、明らかにサーフィンを楽しんでいます。
始まりからラストまで驚きの連続ですが、かなり楽しめる内容となっていますので、まだ見たことがないという方はぜひ動画をチェックしてみてください。
もちろん、動画を見た後に、自分も挑戦しようという気は起こさないように注意しましょう。