マフラーを改造する


全体のバランスを見る

マフラーの魅力は独特のフォルムとライダーのテンションを上げてくれるサウンド、そして走る楽しみを与えてくれるパワーの良さです。
マフラーを改造するにあたっても、そのバイクが持つ本来の性能をしっかりと引き出し、より走りを楽しめるようにしたいものです。

純正パーツ以上の走りができるよう改造するのが、満足を得るための1つのポイントといえるでしょう。
もちろん、車検に通る改造である点も注意したいところです。
理想的なマフラーとは、デザイン性はもちろんのことサウンド、パワーとトルク、軽さや耐久性といった特徴のトータルバランスで、バイクのパフォーマンスを上げてくれることが求められます。
たとえば、サウンドを優先すればデザインが崩れたり、デザインを優先すれば重量が重くなってしまったりすることがあります。

いずれかを優先すれば、別の部分の性能が落ちやすくなるため、お互いのバランスに配慮して、トータルのパフォーマンスを考えて改造することが求められるでしょう。
マフラーを改造するにあたっては、バイクを購入して直ぐに改造するのではなく、純正のマフラーでしばらく乗って、バイクのパフォーマンスをより上げるには、どんな点を変えればいいのか考えてみることが大切です。

また、様々なマフラーを知ることも勉強になるので、市販メーカーや様々な素材を使った種類の異なるマフラーを装着して違いを試してみるのもいいでしょう。
もっとも、自分のバイクでいろいろ試すのはコストも時間もかかるため、友達やツーリング仲間のバイクに乗らせてもらったり、バイクショップで試乗させてもらい、パワーやトルクの性能、サウンドの心地よさを体感してみましょう。

見た目だけじゃなく中身も

改造にあたっては、マフラーだけでなく、バイク全体の性能や特徴についてもよく理解しなければなりません。
たとえば、ご自身の好む音が乾いた感じの重低音だったとしましょう。
ですが、圧縮が高いバイクの場合、完全燃焼時には構造上、甲高い音が出てしまうことが否めません。
スロットルを開けて高回転まで回しても、重低音のまま走るにはどうしたらいいのか、中には数か月かけて管楽器の構造を研究したという人もいます。

低回転から中回転域において、しっかりパワーを出せる構造に改造することで、スロットルを大きく開けずに済み、重低音をキープできる可能性があります。
こうすることで高回転に達しても、甲高い音で邪魔されず、周りの音やナビの音声などもしっかり聞こえる利便性も高められるでしょう。