初心者が安全に走るためのライントレース

サーキットを早く走るためには、ライン取りがとても大切です。
どんなにマシンの性能が良くても、ライン取りが上手にできていなければ良いタイムを出すことは決してできません。

またサーキットには、レコードラインと呼ばれるものがあります。
このレコードラインとは、無理なく安全に走行できるラインであり、それでいて良いタイムを出すためのラインです。

しかし、どんな人でもこのレコードラインに沿って走れば最速タイムが出せるかと言えばそうではありません。
レコードラインで良いタイムを出すためには、それなりのテクニックが必要になります。
そのため、初心者はまず自分に合ったラインをよく考えて走ることから始めることが大切です。

初心者がいきなりサーキットを走りながら、最も効果的で安全なラインを見つけることはまず不可能なことでしょう。
そのため、実際にサーキットを走る前にライントレースをしておくことは重要です。
ライントレースとはサーキットを走行する際のラインを事前に考えておくことです。

もちろん、相手がいるレースなどの場合、実際に想定していたラインをその通り走ることができないということは多々あります。
しかし、予めサーキットの全容とラインを確認しておくことで、スムーズに走行することができるようになります。
初心者がライントレースをする際には、最も早く走ることよりも、安全に確実に走ることを意識するようにしましょう。
そのため、いわゆるレコードラインとは大きくライン取りが異なってしまうことになるかもしれませんが、それでも問題ありません。

初心者ができるライントレースの方法

実際にライントレースはどのように行うことができるのでしょうか。
ライントレースをする際に最初に考えるべきなのは、コース全体の大まかなラインです。
サーキットを安全に確実に走行するためには、細かなコーナー一つ一つのラインを考えるよりも前に、サーキット全体の大まかなラインを決めておくことが重要になります。

もちろん、始めてのライントレースの場合には、何をどうして良いのかわからないことも多いでしょう。
そもそも、いきなり完璧なライントレースができるわけでもないですし、レコードラインであっても完璧なラインであるかと言われればそうではありません。
気持ちに余裕をもって、自分でラインを描いてみることが大切です。

大まかなラインを決めていく上で大切なのは、全体的に穏やかになるようにサーキット全体をつないでいくことを意識することです。
アウトインアウトなどのセオリーはありますが、あまりセオリーのとらわれすぎずに全体をつないでみましょう。
コツとなるのは立ち上がり、つまりコーナーの出口です。
コーナーの出口でスピードが乗るようなラインを意識してつないでいくと効率的なラインが出来上がるでしょう。