バイク盗難の検挙率はわずか15.2%
警察庁の発表によると、2016年のオートバイ盗難件数は2万4304件。
これらの盗難犯罪者の検挙件数は3,690件で、検挙率はわずか率は15.2%です。
盗難にあったら、まずオートバイは返ってこないと諦めるしかありません。
たとえバイクが返ってきたとしても、パーツが抜かれているなど、元の状態のまま戻ってくるゲースは殆どないということです。
オートバイは車に比べて車両が小さいので持ち運びしやすいこともあり、盗難被害に会いやすいので注意が必要です。
盗難件数2万4304件のうち、6,737件がキーを抜かずにその場を離れていて被害に遭っています。
うっかりキーを掛け忘れて盗まれたというケースも多いことがわかります。
オートバイから離れるときは、必ずキーを抜きましょう。
また、駐車しているバイクを狙うプロの窃盗グループもいます。
窃盗犯は盗みやすいバイクはないか、常に町を歩いて下調べしています。
ですから、できる限り窃盗犯の目につかないようにバイクを隠して駐車することが、一番の防犯対策となります。
カバー、ロック、アラームで盗難防止
しかし、予算の都合などでシャッター付きの駐車場を確保できないことも多いもの。
このような場合は、バイクにカバーをかけてバイクの車種がわからないようにしましょう。
そしてバイク用の頑丈なロックをかけましょう。
ロックは1つではなく、2つ付ける方が効果が上がります。
カバーをかけて、ロックを2つしておくと、窃盗犯はまずカバーをめくる、その後2つのロックを外すという手間がかかります。
犯人は少しでも手早く盗みたいですから、手間がかかる車両を嫌います。
ロックも工具などで簡単に切ることができる、細いチェーン製のロックはおすすめできません。
U字ロックや極太のチェーンなど、はずしなくいものを取り付けましょう。
地面や柱に打ち付けて固定する地球ロックという商品も販売されています。
また、駐車場を選ぶときは防犯カメラが取り付けられている、照明設備や柵のあるなど防犯対策が行われているところを選ぶと安心です。
しかし、防犯対策が採られている駐車場でも盗難被害は発生しています。
実はオートバイの盗難場所で最も多いのが駐車場、次いで路上、共同住宅の順なのです。
駐車場に停めているからといって安心できないのが現状です。
このためロックに加えて、アラームを取り付けている人も多いのです。
アラームで最も効果があるといわれているのが、イモビライザーです。
イモビライザーとは電子制御装置で、電子チップを取り付けたエンジンキーを認証して、認証に合わないと大きな音で警報を発する装置です。
エンジンキーを車体に挿したり、近づけたりすると、車体に取り付けた電子制御装置がチップのIDを照合し、認証されるとそのままエンジンがかかります。
しかし、認証に合わないとエンジンもかかりませんし、アラームを鳴らして警告します。
ロックとイモビライザーなどのアラーム装置を併用すると、さらに防犯効果が上がります。